3章 僕らのダブルデート

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遊園地の前で待ち合わせなので、僕と翔さんは仲良く手をつないで待っている。 ちなみに今日はジーパンにパーカーで翔さんとはペアルック。 「ねえ、翔さん。あそこにいる人って松川さんですか?」 少し遠いところに背の高い人が見える。 「んー。たぶんそうだと思う」 だんだん近づいてきて見えたのはかわいい男の子。 中学生くらい? 「すみません、お待たせしました」 「いや、待ってる間楽しかったから別にいい」 「ひなたさん、紹介しますね。こっちは妻の瑞姫です」 「初めまして。瑞姫です!よろしくお願いします!」 「ひなたです。こちらこそよろしくお願いします」 昨日の話では20歳って聞いていいたんだけど・・・。 「ひなた、だいぶ驚いているはずだから説明するけど・・・・・瑞姫さんは昨日聞いたとおりこう見えても20歳だから」 「そうだよ!だから、ひなた君は僕のことお兄ちゃんだと思って頼ってね!」 「・・・・・じゃあ、瑞姫お兄ちゃんって呼んでいいですか?」 「うん!」 「よかったな。瑞姫はずっと年下の兄弟が欲しかったから」 頭をポンポンとなでる松川さん。 「そうなんだ。ひなって呼んでもいい?」 「もちろんです」 「じゃあ、ひなにお願い。敬語は使わないで!」 「うん」
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