2804人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
5章 僕らの仕事
6月某日。
ひなたは瑞姫とカフェでランチを楽しんでいた。
「瑞姫お兄ちゃん、梅雨の時期の洗濯ってどうしてる?部屋干しだと匂いが気になって・・・・・」
「・・・コインランドリーに頼るときもあるけど、うちの洗濯を干すところは屋根付きだからある程度は大丈夫かな!」
「いいなあ。僕なんていい匂いがするスプレーとかかけてごまかしてるのに」
「それでもいいんじゃない?」
「ほかの人はどうやってるのか知りたくて聞いてみたんですが・・・」
「でも、完璧にやるのは無理があると思うよ!」
「ですよね」
「僕たちの仕事は主婦だけど、主婦って意外と大変なんだよな」
「翔さんと比べたら全然大変ではないですよ」
「なに言ってるの!!ひなはよく頑張ってるよ!僕なんて最初は家事が全くできなくて毎日落ち込んでいたよ」
「えっ!?最初からできる人だと思って・・・・・」
「それが・・・・・」
最初のコメントを投稿しよう!