恋愛から始めよう

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「愛してる?」 「愛してるよ。」 「本当?どこが?」 「そう言うしつこいとこ。」 「も~~!!意地悪だ!!!」 毛布をかぶって ヤマトと幸せタイム・・・・ あれから私 夢のような毎日を送ってる。 初めてヤマトに抱かれた夜 ヤマトの腕の中で 私は母を想って 涙が出た。 「私のおかあさんはかわいそうだった。」 ヤマトは優しく私の髪の毛を撫ぜる。 「好きな人に抱かれる事も知らずに・・・・ 私を身ごもって 反対の中で その男の子供を産んだ。」 「何も知らないで おかあさんは死んでしまった。」 ヤマトの唇が額に触れる。 「俺は ナナのおかあさんに感謝してるよ。」 「え?」 「ナナを産んでくれてありがとうってさ。 おかあさんが反対の中で産んでくれて ナナは 孤独な時間を過ごしたけど……そのおかげで俺は ナナと出会って……ナナを連れ出した。」 「連れ出したって・・・・。」 ヤマトの言い方がおかしくて吹き出した。 「ナナは俺の生活の中で大きな存在になっていって いつしか抱きしめたくてたまらなくなった。」 恥ずかしい・・・・・。 「俺にそんな資格はない 毎日その葛藤との闘いだったよ。」 唇に優しく触れる・・・・・・。 「順序が逆になってしまったけど 俺たちは 今日から 恋愛しよう。」 「恋愛?」 「ナナがずっと求めてきた愛を 俺が永遠に 与え続けるから・・・・・。」 「永遠に?」 「ナナがおばあちゃんになって 俺がじいさんになっても・・・・・・ ずっと毎日恋愛しよう。」 「私 愛してもらえるのね。」 ずっと孤独だった。 ずっと愛を求め続けて 虐げられていた。 「おばあちゃんになってシワシワになったら どこが好きだと思う?」 「そのシワに刻まれた俺との時間が 愛おしいはずだよ。」 今日から私とヤマトは同じ時間を生きて行く・・・・・。
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