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それから1週間後、わたしの元にショックな知らせが届いた。それは長崎の叔父さん(野崎誠)からの電話。
「華ちゃんか」
「うん、おじちゃんどげんかしたと?」
「すぐ帰ってきて。ばあちゃんが危篤とよ」
「えっ?なんで!?ねえ誠おじちゃん、なんでそんな急に!3週間前は元気やったやん!」
叔父さんの鼻をすする音だけが受話器の向こうで響いていた。
「なんで?ねえ!おじちゃん!なんでね?」
「脳溢血で今朝、全然起きてこんけん、起こしに行ったと。ゆすっても起きんやったけん…救急車呼んだんじゃけど…今夜がヤマって。やけんすぐ帰ってきてくれんか!?」
「分かった!」
すぐに太郎ちゃんに電話してこのことを伝え、すぐにタクシーで羽田に急いだ。
ーーおばあちゃん…
ーー待っとってよ…
ーーすぐ行くから…
ーーねえ…お願いやけん…
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