隠されていた過去

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1c66ed64-e4dc-4495-9a26-5f8a299ab6ce  東京駅へ着くと、太郎ちゃんがホームまで送ってきてくれ、発車のベルが鳴る中、ドアのところにずっと立っていたわたしを、あの頃のおばあちゃんのように優しく抱きしめキスしてくれた。 「じゃあ、行ってくる」 「ああ…絶対電話して」 「車は気をつけて。いい?」 「う…うん」 止まらない涙。     そして焦る心。     過ぎ行く時間を気にする想い。 ばあちゃん…毎朝、仏さんに参って     いっつも笑ってた。 誰にも文句言わないで    誰からも好かれてたばあちゃん。 いつでも、どこにいても優しかったばあちゃん。
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