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君は僕にとってこの世の中で一番大事な人だった。キスをして、身体を重ねて、それでも子供ができなかったことが唯一の救いだったのかも知れない。
後から分かったことだけど、僕は無精子症だったんだ。実の妹と身体を重ねて、結婚した。
この罪の意識からは一生逃げきれない。
そう思ったよ。
君といればーーーーー
きっと君が好きでどうしようもなくて君を抱きしめてしまいそうだったから…僕は無理して君に冷たく振る舞った。
そしてあの日ーーーーー
結婚して1年になる三日前
国会議事堂の近くにマンションを借りて家を出る決意をしたんだ。
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