最終話

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5000e21b-ce18-4c56-8d59-369856f39890 華…覚えているかい?     君はたぶん覚えていないだろうね。 君が入社して初めて会った時、  隣の部屋で企画会議に出ていた僕の目の前を       君が僕たちに会釈しながら…   そして僕が大好きだった笑顔で通って行った。 あの時から僕は君に恋していた。 いつでも楽しそうに大きく口を開けて        明け透けに笑う君。 そして長いもので6年目、      僕は君に告白しようと思っていた。      女性経験の少ない僕は  ただずっと君を遠くから見ていただけだった。 何度も告白しようとしてできなくて…      いつの間にか6年が過ぎていた。 明日こそ告白しようと意気込んでいた僕のもとに 「おい、三枝、聞いたか?」 「何を」 「デザイナーの野崎さん、結婚だって」 と君の結婚の知らせを同僚の酒井が知らせに来た。 「お前が早くコクらないからだぜ。全くご愁傷様だな」 そう言ってその夜、僕を酒に誘ってくれ、       あいつが僕を慰めてくれた。 君が結婚しても僕は君を忘れられなかったよ。 むしろ益々、輝いていた君が好きになっていた。
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