日常の中の非日常

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78411521-d969-4092-acd1-1bfc7b5d3d31 そして多分5回目位のデートの帰り道、     手を繋いで歩く道の途中、    都会のビルの狭間に引っ張り込まれ       いきなりキスされた。 「ちょっと…ちょっと…何」 「華さんが好きなんです」 「ちょっと…待ってって」 一度は拒んでも…それでも嬉しかった。    誰にも必要とされていない自分をーー    ここまで求めてくれるタモリんが       必然的に『好き』になっていく。 それは実感であり錯覚だった。 例えそれが錯覚だったとしてもーーーー それでも必要とされる喜びには勝てなかった。 その悪魔の渦の中に引き込まれていった。 それからはわたしからキスしてあげた。そして近くのホテルにどちらからともなく歩いていく。 そして完全に『不倫』の藪の中に迷い込み、都会の中で誰も見ることのできない隙間を探して歩く。
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