日常の中の非日常

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56b861ff-affd-4dea-bcd4-8416c037a417 周りの人からは見えないようにする    秘密の時間は進むのが       異常に速く感じるもの。 わたし達の場合も決して例外なんかではなく あっという間に2時間なんて泡のように消えていく。 保の胸の上で久しぶりに感じた女の性さがを     ゆっくりとなぞるように     人差し指一本で     保の胸の上に意味もない形を描く。 「帰りたくないね」 「そうね」 シーツのように薄っぺらい     ベッドカバーだけを         纏った裸のわたし。
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