日常の中の非日常

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17953b16-b6bf-4efa-9676-3bd63e86be9d ほとんど4年ぶりの女の時間。 そして快楽の海を漂う枯れ木のように        保の上で浮き沈みする。 「俺のこと好き?」 「それ言うんだ」 「ダメ?」 「ダメ」 「だって俺たち恋人じゃないの?」 「違う。ただの不倫」 「それ以上でもそれ以下でもないよ。いつかは終わって行く運命の恋遊び」 わたしだってこれが『恋』だって思いたいよ。       でもそれは許されないーーー        そう心が叫ぶ。 『好き』なんて言ってしまえば     全てが積み木崩しのように        壊れて行きそうな気がする。 それでも別の心は保を求める。     不思議な感覚に襲われる時間。 だからわたしの部屋から女狐の家に帰ろうとする保の背中を指でなぞる。
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