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ーーあーーあ…もうどうしよ?
こんな恋…止めよっかなあ
でも…心は正直に熱くなる。
恋しくなる。
眠れないからまた酒をあおる。
仕事に行けば、恋しい男の嫁にいびられる。
たぶん…もうわたしと保との関係を知っている。そんな気配が充満する部屋で仕方なくこなす仕事。
次の日の昼過ぎになってようやく戻ってきたライン。
ーーごめん!家じゃ、携帯扱えないから。今、見た。今夜、もしかしたら時間取れるかも。会えない?
素知らぬふりをして化粧室に駆け込む女。
何度も読んではニヤける。
そしてソッコー返すライン。
どこか画面さえも輝いて見える。恋愛気分に浸っていると外からエリが邪魔をする。
「華!今夜デート?」
「シッ!声大きい!」
そおーっとドアを開けて顔を出すと、
ニヤけたエリがドアのすぐ前にいて
ピースする。
わたしのことなど筒抜け状態。
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