月に濡れたふたり

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3593ad01-98b9-4ea9-9625-628afe594ed5 それにピースで返すと思い切りわたしの小さな鼻をつまんでくる。        ーーイッタアあー! 「お仕置き!」 「何それ?」 「ふん!でもよかったじゃん。これでちっとはゆっくり寝れるかな、アタシも」 「何それ?わたしがエリの睡眠の邪魔してるみたいじゃん」 「してるやろ?」 「まあ…ね」 確かに昨夜は2時間くらいはエリの睡眠を邪魔した。 わたしたちが化粧室を出ようとした時、一番奥の部屋から ーージャーっと 水を流す音がして恐る恐る振り返るとーーーー そこから出て来たのはなんと        ーー鬼の編集長。        ゲゲゲの女房! 二人顔を見合わせ…そそくさと出るも…後ろから聞こえて来る不機嫌そうな音に肝を冷やす。
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