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エリの口から出た話に驚きはしても、
怒るようなものでもなかった。
少なからずショックなことではあってもーーーー
「実はさ…アタシとタモリん、昔…付き合ってたの」
「えっ!マジで?いつ?」
「めっちゃ前」
「今の会社に入る前。2年位付き合って…それで一度はプロポーズされたけど、ちょうど仕事が面白くなったばっかで仕事をとっちゃったんだよね。その時は」
エリの声色はどこか少し後悔を滲ませて、
切れ長の目を空に向ける。
「それでタモリん、両親に見合いさせられて、あの鬼編集長と結婚してさ…だから責任感じてんだよね」
「でもなんでさっき怒ってたん?」
「タモリんが夕べ電話して来て…」
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