![dbf51ccc-24c0-4b4f-a5b3-8d32fd77b7e8](https://img.estar.jp/public/user_upload/dbf51ccc-24c0-4b4f-a5b3-8d32fd77b7e8.jpg?width=800&format=jpg)
編集長から温泉企画のラフ案をいきなり振られたその夜、9時過ぎエリが差し入れのケンタッキーと缶ビールを持って来た。
「華!差し入れだよ」
「サンキュー」
「できた?」
「悩みんぐ」
「さよか。じゃ手伝いんぐしてやるか。どこ悩みんぐ?」
「ここなんやけど…ここってやっぱり記事より写真メインよね?どう思う?」
「そやなあ。やっぱり視覚的に訴求した方がいぐね?」
「それどこ弁?」
「知らん」
「ま、とりあえずチキンで乾杯しよ」
「そうね」
広さ20畳の編集室にはわたしとエリの二人。
休憩がてら酒盛りしていると、
エレベーターホールの方から足音。
ーー誰か来た…
男の足音?
だれ?
焦って机の上を片付けていると
「よお!頑張ってる?」と
爽さわやかな笑顔とともに入ってきたのは
三枝編集長。
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