出会いと別れ

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147e3084-2633-4949-9041-0fc926a9670d       ーーげ…太郎ちゃん…          うわー    こんなとこ見られとおなかったし… 焦るエリ。    横でニヤけるわたし。       爽やかな太郎ちゃん。 わたしたちの間では三枝編集長は『太郎ちゃん』で通っている。 彼は笑顔も仕草も服装もすべてが爽やか。これで結婚していないのだから、世界の七不思議のひとつって社内の女子はみんなそう噂していた。 「いいね、これ。再来月の企画ページだろ?」 とわたしを見て微笑む。     ーーこの声…どこかで聞いた? 「俺にもチキン一つくれよ」 「は…はい…どうぞ」 緊張しまくるエリのチキンを彼に差し出す手は震えている。 「でも毎回、毎回、香織は無茶振りするよね。大変だろ?華ちゃんも」        ーー華ちゃん?         どうしよ?     わたしまで心臓が激しく脈打つ。
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