![069ecf36-a631-4a61-89f9-faccf0b549ee](https://img.estar.jp/public/user_upload/069ecf36-a631-4a61-89f9-faccf0b549ee.jpg?width=800&format=jpg)
「やめてよ!ねえ!やめてって…保のこと嫌いにならせないでよ…お願い…好きなままで…」
ひ弱そうに見えてもやっぱり男。
男の力にかなうわけはなく
どれだけじたばたしても
跳ね除けることはできなかった。
それでも心の中のどこかでは…
少しの嬉しさ、そして悲しさ、辛さ
色んな感情が交差した、
言葉なんかでは割り切れないものに
雁字搦めに縛られる。
人の感情なんてきれいに区分けすることなんてできるわけない。
しかもこれは普通の恋ではなく…不倫というただでさえも
曖昧な感情の中の恋なのだから。
「タモリん…」
「華…」
「ごめん…ごめんね…」
「なんで俺たちもっと早く会わなかったのかな…」
「うん…そうだね…」
芝生の上で抱き合った二人の影が、芝生にくっきりとなって、芝生が
夜露で濡れるまでふたり泣きながらキスしてた。
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