![16ce1267-fc14-4875-9158-2727db1fa8aa](https://img.estar.jp/public/user_upload/16ce1267-fc14-4875-9158-2727db1fa8aa.jpg?width=800&format=jpg)
「今日は何の日?」
「知らねえよ。んなこと」
「保の誕生日じゃない!」
「だから会社早退してきて準備してたのに…アタシがどんな気持ちで用意して、何時間も待ってたか分かる!?ねえ!」
「何万もする保が好きなワイン買ってきてさ…待ってたアタシの気持ちはどうなんのよ!」
「誕生日?俺の?」
「そうよ!なのに…帰ってくるなり『華』の話って?」
「お前のそれが嫌なんだよ!いつだってお前は自分のことだけだろうが!」
「俺や周りの人間の気持ちなんてお構いなし。自分が気持ち良ければそれでいいんだろ!?自分が満足ならそれで他人はお構いなしなんだろうが!お前って女は」
「…」
じっと俺を睨んで視線を外さない女の視線が吐き気を誘う。
「いいか、華にまた何かしたら許さねえから」
「許さないって何?」
「俺が何も知らないって思ってんのかよ?」
「何を?」
無言のままその場で睨み合ったまま
対峙する。
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