自分探し

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410b77a1-b587-4014-ac9d-828bf4f249de イブの夜、慎吾は部下に仕事を任せてマンションにいた。 横浜の家と比べると質素な感じのする   1LDKの部屋のガラスのテーブルには     ウイスキーグラスが一つだけ。 ロックでお気に入りのバーボンをあおっていた。 グラスの中の氷の大半は溶け、     クッキリ二層に分かれ グラスの表面には無数の水滴が、 一定の間隔で赤や黄色などの色に染められていく。 慎吾が右手を伸ばした時、電話の着信音が音のない部屋に響いた。
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