自分探し

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8a5d34b6-de1f-4f0b-88f3-2eff5659ee65 慎吾はいつもこの『真央』を指名。 もう2年にはなるため お互いの癖や好みは分かりきっていた。 部屋に入るなり女はミンクの毛皮のコートを脱ぐ。コートの下は純白のキャミソールに純白の下着だけ。 「シンちゃん来て」と言ってガラスのテーブルの横に膝まづく。 慎吾の深紅(しんく)のガウンのベルトを解きながら慎吾を見上げる女。 「シンちゃんはクスリとかやんないの?」 「するわけねえだろ」 「折角、掴んだものを手放せってか?んなことできるかよ」 「そっか」 「何年もかけて、全て犠牲にしてんだぞ」 「凄いね…シンちゃんは」 「一瞬の快楽で全部パーにできるか」 そう吐き捨て女の頭を掴む。
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