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ピピピピピピ。
ピピピピピピ。
今朝何度目かのアラームは、まるで「いい加減にしろ」とでもいうように、そのテンポをあげた。
ピッ。
あと3分。自分に言い聞かせアラームを止める。
ピピピッピピピッ。
ピピピッピピピッ。
何度スイッチを押しても、スヌーズ機能は止まらない。
電源を切れば逃げられるのだろう。しかし、後から後悔するのは目にみえている。
ピピピッピピピッ。
ピピピッピピピッ。
「逃げ出したい」と思う自分と、「後悔するぞ」と思う自分、両者の間を、アラームが繋ぎ止めていた。
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