4人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
突然
夏。
3日だけだが、会社から連休を貰えた。
やったね!
有給も使って何処かに旅行する人達もいるが、俺は自宅派だ。
絶賛、エアコンの効いた部屋のソファーで昼寝中である。
いや昼間は動くもんじゃないよ、暑いもん。
、
、
、
、
「ちょっと」
女の子の声がする。
「起きてよ」
母ちゃんのような、おばさん声ではない。
むしろ『超ウケるー』とか『ウザーイ』とか電車で喋る女子高生の声に近い。
うーん、俺テレビつけながら寝てたっけ?
一人暮らしの俺の部屋に女子高生の声が聞こえるはずないんだが。
それとも、まだ夢の中?
次の瞬間、耳元で
「さっさと起きやがれ!!この泥棒猫の変態がーーー!!」
「?!?!」
俺は驚きのあまりソファーから落ちて右半身を打ち付ける。
「いってーー!」
「やっと起きたわね、変態泥棒猫。」
体を起こすと、ソファーの後ろに美少女がいた。
へ、変態、泥棒猫って何?
というか
「どちら様?」
最初のコメントを投稿しよう!