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「ハイ、セーブデスネ。オカエリナサイ、カソウクウカンタノシカッタ?」
「えっ? 俺はさっきもう死んだはずじゃ……」
「お客様、顔色がよろしくないようですが大丈夫ですか?」
そこにはちょっとフワフワ系の天使っぽいコスチュームを纏ったお姉さんが立ってこちらを覗き込んでいる。
「あの、僕の肉体は排除されたはずじゃないんですか?」
「お客様、ゲームの刺激が強すぎたようですね。こちらは人生救済型VR 鬱ワ危機一髪でございます」
「ホントにゲームだったんですか? 信じられない……」
「大体のお客様がそうおっしゃられますよ。年々増え続ける自殺件数やストレス社会のために、生死と本気で向き合うため、このゲームが出来上がりました」
「それにしてもリアリティがありすぎというかなんというか、ホントに死んだと思いましたよ!」
「そう言っていただけますとこちらとしては幸いでございます。それでお客様は解けましたでしょうか?」
「とける……? 何がですか?」
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