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儂がガンと宣告されて入院してから2年、そろそろ選択地獄も終わりみたいじゃな。
「おじいちゃん！ まだ死んじゃやだよー！」
「お父さん、気をしっかり持って！」
孫と娘がこんなに泣いてくれとる。
終わりよければ全て良しとは良く言ったもんじゃのう。
若い頃、儂が人生に疲れてやったあの仮想空間のゲームがもし現実だったら、この目の前の命も幸せも存在してないな。
あのお姉さんの言葉に感謝じゃな。
「お前たち、よく聞いておくれ。儂はもうすぐ離れていってしまうけど、ずっとずっとお前たちの側にいるから安心しておくれ」
「ダメだよおじいちゃん！ 一緒にまた公園で遊んでくれるって、いっぱいいっぱい本も読んでくれるって約束したじゃーん！」
「すまんの。儂の人生はもう意味を見つけたみたいじゃ。さあ人生解けた……」
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