いつもの

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そんなあるとき。 時期外れの台風が接近しているから早めに閉めるという話があった。 「台風くらいで」 大袈裟な、とみんな高をくくって、大丈夫だろうといっていた。 変な話、台風のときこそ稼ぎ時とでもいおうか、バスなんかの交通機関の麻痺で仕事を切り上げたりして、雨宿りで駆け込むお客様もいる。 なにより蓋を開けたら大したことありませんでしたというのがいつものパターンだ。 台風でなにがどうなるという経験はなく、地元のメンバーは侮っていた。 「開けましょうよ。大したことありませんって」 そんなこんなで店長含め、都合のつく数名は残ることになった。
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