可愛い可愛い俺の妻

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気付かれたくない。 早姫は顔立ちはもちろん、笑顔も、しゃべり方も、発言に加え声も可愛く、スタイルも抜群で、全部が俺の好みにガッチリはまっていて、魅力的すぎて困るほど。 だが、そう思ってるのは俺だけではないようで、周囲の目を惹き付ける。 今だって、周囲の視線を集めており、彼女にバレぬよう、早姫を見つめる視線の数々を睨むことで牽制している。 その彼女は現役の大学生だ。 通っているのは女子大であるものの、遊びたい時期であるからより、心配なところである。 大人げなく彼女を愛したいし、束縛したい。 しかし、彼女が俺を度々大人だと褒めるため、カッコつけているというわけだが……。 「一心さん、食べないの?」 「え?あぁ、うん食べるよ」 牽制中であった俺を不思議そうに見る早姫にぎこちなく笑う。 「どれも美味しいよ。 私もこんなに上手にできればいいんだけど……」 「じゅうぶん早姫の料理は美味しいよ。俺なんて、結婚する前までは、カップ麺ばかり食ってたんだから」 「体に悪いよ……」 「うん。でも今は早姫のおかげで健康な毎日を送られてます」 小さく頭を下げると、彼女は笑顔を作った。 「じゃあ私、ちょっとはお役に立ててるんだね」 「ちょっとどころじゃない!」 「……え」 彼女がちょっと驚いた顔をする。 「あ、役に立つとか立たないとか、そういうんじゃなくて……いてくれるだけで幸せだよ」 「一心さん……」 彼女の頬に朱が乗った。 なんて可愛いんだ。 ここが外でなければ抱き締めるのに……。 彼女に秘めた大きな悩みに今夜も悩まされるのだった。 end
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