琥珀色の季節

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また、ひとつ智也を知れた。 ひどくお節介な男だと言うこと。よく言えば、お世話好き。 そして、私は智也推薦の男子に会った。 どこにでもいそうなタイプで、一度会っただけでは、顔を忘れてしまいそうだった。 だから、二度目も会ってみた。 映画を見て、暗い中にいた時間が長くて当然だが顔を見る時間が少なくなった。また、顔を覚えられなかった。 三度目は、彼女にはなれないと断るつもりで会った。 なのに、まだ顔もはっきり覚えてない人に言われた。 「玲子ちゃんが悪いんじゃないんだ。でもさー玲子ちゃんを紹介されてすぐにバイト先に好きなタイプの子が入ってさ」 要するに、バイト先に自分のタイプの女の子が入ったから私とは付き合えない。 そういう事らしかった。つまり、私は初めからタイプじゃなかったよって話だ。 さすがに、なんだか胸がモヤモヤとした。断るはずだったけど、別にいいやっては思えなかった。 むしろ、言われる前に言えば良かった。 そう後悔した。
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