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私は、
「…」
と、答えなかった。
米倉の言うことはわかるが、なにも、私が、米倉の会社の不正を暴く手伝いをする必要はない…
また、その義理もない…
米倉は今日会ったばかりの初対面の男…
それに、見合いは、溝口の顔を立てる形で、受けたが、今、米倉の依頼を断ることで、溝口の顔を潰すことには、ならないだろう。
溝口に頼まれたのは、あくまで、今日の見合いだけだ…
私は頭の中で、そんなことを考えた。
すると、眼前の米倉は、意外なことを口にした。
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