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それに気付いたのか、米倉が、
「…高見さん…さっきの提案はさっきの提案…それを蒸し返すつもりはありません…気楽に行こうじゃありませんか?…」
と、声をかけたので、私もホッとしたというか、肩の力がスーッと抜けた。
それから、私たち二人は、とりとめのない世間話に終始した。
二人とも、個室だったので、周囲の目を気にすることなく、話せた。
これは、私たちが歳を取ってるから、できること…
初対面の、高校生同士が、気楽に話せることはありえない…
大人になったから、できること…
別の言葉でいえば、些か羞恥心がなくなってきたからできるのかもしれない…
私は考える。
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