第2話 衝撃的な事実

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昨日同様、マリーと話をしながら私だけ食事をして、漸く落ち着いたところで、マリーが思い出したように話し出した。 「にんげんって、ないてもとけないってほんと?」 「うん、溶けたりしないよ」 「すごい! ほんとにそうなんだ?」 「いや……、溶けるほうがびっくりだったよ? それに溶けたのに元に戻れるマリーの方が凄いと思うよ」 「すごくないよ。だって、ほんとはたくさんないちゃだめなんだもん」 今まで明るい笑顔で話していたマリーが、急に少し暗い表情を見せた。 「え?」 「なんかいも、なんかいも、とけるとね、すこしずつなくなっていって、いつかなくなっちゃうんだって」 「えっ…………。ええっ!?」 さらりとそんな重要な事を話されて、私はかなり驚愕した。 「待って、マリー! そういう大切な事は最初に言ってくれないと……」 「たいせつなこと?」 目をぱちくりとさせて首をかしげるマリーに、私はさらに驚かされた。 「大切な事じゃ……ない……の……?」 「わかんない」 小さいマリーにはまだちゃんと理解出来ていないのだろうか……。 だったら、私が気をつけてあげなければと、そう思った。 「えっと……、そうだ、マリー、時計、解る?」 「わかんない」     
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