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「まり、それもしらない」
「じゃあ、そのみんなは、マリーにとってどんな存在?」
「まりにとって……? んー……、いつもいっしょにいるみんなだよ。おべんきょうするときも、あそぶときも、ねるときも、いつもいっしょ」
「よくわからないけど、マリーにとっては大事な存在なんだね?」
「うんっ! そう!」
マリーには家族はいないのだろうか……。
その存在すら知らないなんて……。
マリーについては、まだまだわからない事だらけだけれど、話してもらえる事は何でも知っておきたいと思った。
「じゃ、マリーの好きなものは?」
「ふわふわのおうち! あとは……、さき!」
「えっ……?」
「まり、さきがすき!」
「昨日も言ってくれたね。ありがとう。私もマリーが好きだよ。でも、今聞いているのは、私の事じゃなくて……、他にはないかな?」
「うーん……、わかんない。なかよしだったこもいたけど、すきとはちがうかも」
「仲良しだった子?」
「うん。でもね、まりより、もうずっとまえに、しゅぎょーにいっちゃったの。だれかがいなくなると、またかわりのだれかがおうちにくるから、さみしくはないの。だけどね、またあいたいなぁっておもうの」
「何処に行ったか、解らないの?」
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