第2話 衝撃的な事実

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「まり、それもしらない」 「じゃあ、そのみんなは、マリーにとってどんな存在?」 「まりにとって……? んー……、いつもいっしょにいるみんなだよ。おべんきょうするときも、あそぶときも、ねるときも、いつもいっしょ」 「よくわからないけど、マリーにとっては大事な存在なんだね?」 「うんっ! そう!」 マリーには家族はいないのだろうか……。 その存在すら知らないなんて……。 マリーについては、まだまだわからない事だらけだけれど、話してもらえる事は何でも知っておきたいと思った。 「じゃ、マリーの好きなものは?」 「ふわふわのおうち! あとは……、さき!」 「えっ……?」 「まり、さきがすき!」 「昨日も言ってくれたね。ありがとう。私もマリーが好きだよ。でも、今聞いているのは、私の事じゃなくて……、他にはないかな?」 「うーん……、わかんない。なかよしだったこもいたけど、すきとはちがうかも」 「仲良しだった子?」 「うん。でもね、まりより、もうずっとまえに、しゅぎょーにいっちゃったの。だれかがいなくなると、またかわりのだれかがおうちにくるから、さみしくはないの。だけどね、またあいたいなぁっておもうの」 「何処に行ったか、解らないの?」     
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