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「まりたちは、しゅぎょーにでるまえのおべんきょうとあそびのじかんは、ずっとこどもだよ。しゅぎょーで、にんげんのせかいのことおぼえたり、にんげんのことてつだったりして、せいちょーするんだって。……なまえはね……、にんげんのことばでは、はつおんできないの」
「そうなんだ?」
そう返事をしたものの、ずっと子供だという事については、理解できていなかった。
57年も生きているのに子供……?
マリーがいた場所では、時間の流れが違うのだろうか……。
なんか、頭が痛くなってきた。
「ふあぁ……」
マリーが可愛らしい欠伸をした。
「ごめんね、眠くなっちゃった? また昨日と同じようにタオルで寝てもらっても大丈夫?」
「うん」
新しいタオルを用意し、掛け布団と敷布団みたいになるようにしてあげると、マリーは自分からその中に入った。
「おやすみ、さき」
「おやすみ、マリー」
マリーはすぐに寝息を立てて眠ってしまった。
とても可愛らしいその寝顔を見ていて、ハッと今朝の事を思い出した。
あっ、どうして朝はぬいぐるみだったのか、聞くの忘れたっ!!
今頃気付いてももう遅く……、私は深いため息を吐いて、自分も寝る準備をした。
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