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「あっ、そうだ、マリー!」
「なぁに?」
「マリー、朝はどうしていつもぬいぐるみなの?」
「………? それ、なぁに?」
あぁ……、やっぱり、解らないのかぁ……。
「ぬいぐるみっていうのはね……」
説明しようと思ったが、この部屋にはぬいぐるみなんて置いていなくて……、私はスマホで適当なうさぎのぬいぐるみを検索して写真を見せた。
「こういうのでね、動いたりはしないんだ」
「……かわいい……」
その写真を見て、マリーは朱色のつぶらな瞳をキラキラと輝かせた。
「朝、マリーもこれに似た感じになってるんだよ。」
「そうなの? まり、しらない。でも、これ、かわいい」
「あっ、じゃあ、うさぎって知ってる?」
「うん! まりたち、うさぎだもん!」
「あっ、そうなんだ……?」
確かにうさぎだろうけれど……、うーん、ま、いっか……。
もう、深く考えるのはやめよう。
また頭が痛くなりそう……。
そう思った私は、今日はもうそれ以上考えるのをやめる事にした。
そして、食事を終え、昨日と同じようにマリーと一緒にお風呂にも入り、マリーはふわふわのクッションの上でふわふわのタオルに包まれ、気持ちよさそうに眠ってくれた。
いつぬいぐるみに変わっているのか気になって、ちょっと見張っていてみようかと思ったけれど、いつの間にか眠くなって、私も眠ってしまった。
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