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だって、マリーはこんなに可愛いのだから……。
「あっ、そうだ、マリーは、いつも何を食べてるの? 私、これからお弁当食べるんだけど……」
「いつも? たべてるの? なぁに?」
「えっ、聞いてるのは私なんだけど……?」
「さき、なにかするの? まり、おてつだい、しゅぎょー!」
「えっ……、違うよ。何かする訳じゃなくて……」
何故かお手伝いとか修行とか言い出すマリーに困ったが、とりあえず食事をしようと思った。
「マリーはちょっと待ってて。支度してくるから」
何か、マリーが食べられるものがあればいいなと思いながら、買ってきた弁当を袋から出して見た。
その中身は焼き鮭ときんぴらごぼうとほうれん草のおひたしとお漬物と煮物が少しとご飯が入っている。
それを電子レンジに入れて、冷蔵庫からお茶のペットボトルを出し、マグカップに注いだ。
「あっ……。マリー! お茶、飲める?」
部屋の奥に居るマリーに向かって少し大きめの声で問いかける。
「なぁに?」
すると、マリーはぴょんぴょんと跳ねるように走ってきた。
「うわっ、踏んじゃいそうで危ないから、高いところに居て!」
足元まで走ってきたマリーを拾い上げ、流し台の上に置いた。
「喉、渇いてない?」
「のど……? かわくの?」
「……ん?」
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