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第3話 マリーは凄い!
翌朝、私は起きてすぐに机の上を見た。
すると、そこにはやはりうさぎのぬいぐるみがタオルを掛けて寝ていて……。
「マリー?」
そう呼びかけてみたが、何も反応はない。
だけど、あれは夢なんかじゃなく、現実だ。
このぬいぐるみがあのマリーなのだという事は確かだと思う。
もしまだ寝ているのなら……、そう思った私は、マリーをそのままの状態にして、時間が解るように目覚まし時計をマリーのそばに置いてあげて、仕事に出かけた。
何がきっかけでぬいぐるみになり、何がきっかけで動き回っていたあの姿になるのか、全く見当がつかなかった私は、仕事中ずっとその事ばかり考えていた。
そして、帰ったらマリーに必要なものをいろいろ用意してあげたいなと思った。
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