第8話 改めて、修行はじめ

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第8話 改めて、修行はじめ

吉野さんとかすみちゃんと会った翌日、私は仕事から帰るとマリーにいろいろ教えてあげようと思った。 とりあえず時計を見て私の帰りを待ってて貰ったマリーに、色鉛筆と無地の小さなメモ帳を買ってきてあげた。 私が仕事に行っている時の暇つぶしも兼ねているけれど、修行に役に立ててもらえたらと思っての事だった。 「これ、マリーにあげる。自由に好きなものを描いていいよ」 「うわぁ……、ありがとう、さき! まり、え、かくのすき!」 マリーはとても嬉しそうに色鉛筆を出して見た。 残念ながらマリーの手に合うような小さなものは見つからなかったから普通のサイズの色鉛筆だけれど、それでも特に不便そうな感じは見せずにマリーはメモ帳に適当に色を塗ってみていた。
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