第1章~はじまり~

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第1章~はじまり~

ゴゴゴと風を切る音。 私達は、今空を飛んでいる。 時は遡る事、数時間前の話し。 私、秋風紅蓮(あきかぜ ぐれん)。 桜ケ丘中学校3年生、普通の16歳の女子。 今時風の女子ではあるが何か特別、長けた物はない。 本当に普通過ぎる。 全校集会が終わり校長のながーい話しも終わる。 いよいよ!待ちに待った夏休み!……のはずだった。 夏の暑さにバテ涼しさを求め桜ケ丘図書館に、私含め友達5人と来た。 因みに私達、同級生である。 やはり、皆考える事は一緒「暑い夏」の防衛作なのである。 所畝ましと沢山の本がある中、一冊の本を手に取る。 紅蓮「なんだこれ?」 表紙には、英語で「Adventure」と書かれてある。 紅蓮「どれどれ~」 本を開くと、中身は何も書かれない真っ白な状態だった。 紅蓮「なんだこれ?中身、真っ白じゃん」 私が不思議がってると佐伯芽依(さえき めい)が背後から話しかける。 芽依「ぐっちゃん、どうした?」 紅蓮「ん~なんか不思議なんだよ、この本」 芽依「どれどれ~……あっ……本だけに本当だ……なんちって」 紅蓮「出たぁ、いつもオヤジギャグ」 私達の様子を見て残りの3人も寄ってくる。 柚木「2人で何してるの?」     
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