夜に残るもの

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夜に残るもの

月の雫を集めたグラスに 星の欠片を振りかけて 夜を溶かした酒を注いで 一口飲んでは夢を見る あるときは綿雲に寝転び あるときは朝陽の階段を上る またあるときは雨音の独唱に そっと耳を傾ける 飲み干したグラスに残るのは 抱くことのない夢の滓
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