愚者の慟哭

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愚者の慟哭

苦しくて 泣きたくて 泣けなくて 苦しくて 何もかも 投げ出して 逃げ出して 蹲るだけ 悔しくて 憎らしくて 情けなくて 悔しくて もてあます 感情に 振り回され 溺れていくよ 酸素が薄くなって 足元から沈んで 重くなった身体を 引きずる力もなく どうしてこうなったの? 影踏み問いかけた 伸びた黒に呑まれ 答えは見えないまま 明けない夜はない? 止まない雨などありはしない? いつ明けるの? いつ止むの? 答えられないなら言わないで 言葉に研いだ刃忍ばせ 見えない傷の血をひけらかす 癒してみろ 救ってみろ 挑発ばかりしても される気は全くなくて 伸ばされた手は振り払い 被害者面しては 癒されない 救われない ないないばかり垂れ流し 変化求めては変化を厭う 愚か者の嘆き 君はこうなるなよなんて 上から開き直って 今日も明日ももがいたふりして 沈んでゆくばかり #星橙の詩 #詩 ※縦書きで作成した作品です
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