Who am I

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Who am I

退屈な日常に手を振って 深く深く眠ったはず 眼前に広がる色彩の檻 顔のない君が僕を笑う 世界は所謂幻想で 君がいなくても困りやしない 目に見えない僅かな傷を 惜しむ人がいないように 砕いた顔を寄せ集めて 歪な仮面で取り繕い そんな日常に疲れたって 選んだのは君に違いない ズタズタ突き刺され破れてく 見えないはずの血が流れてく 顔のないはずの君の言葉 ひとつひとつ尖すぎた 退屈な日常に手を振って 深く深く眠ったはず 紅い月に支配された檻の中 顔の崩れた君が笑った  ◇◇◇ #深夜の二時間作詩 誰
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