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高原 友樹 二歳年上
高校の友達とナンパされて
その人達と遊ぶようになった時に
よく連れて行ってもらったお店で友樹はバイトしていた。
みんながワーワー騒いでる中でも
顔色一つ変えずに 友樹は 焼き鳥を焼いている。
「あの人友達なんでしょ?
働き者だね。」
「ああ アイツね。
変わってるんだ。金の亡者~~~。
アイツの事はいいから 何食べる?」
私は未成年だしちょうどいい事に
アルコールは苦手・・・・
体に合わなくて 一度一度だけいたずらしたら
体中真っ赤になって咳が止まらなくなった。
「飲まないの?」
友達は酒癖が悪くて ほら もうおちた。
いい子なんだけどお酒が入るとだらしない。
「和香 今日は彰くんとこ
お泊りするから~~。」
今回は完全に落ちた感じだった。
目の前で ベタベタし始めた。
もう一人の男もその流れに乗って
私を何とかものにしようと 仕掛けてくるけど
ごめんね タイプじゃない。
それよりもあんたの後ろで 焼き鳥焼いてるあの人が
気になって仕方がない。
「俺たちもどこか行かない?」
「ごめん さっきパパに電話して
迎えに来てもらう事になってるの。」
「はぁ?マジで?」
「だって家まで帰るの大変だから
みんなお酒飲んでるしね。」
こういう時はパパを使うのがいい。
「じゃあね 和香~~
気を付けて帰ってね~~~~。」
ほんとだらしない子だな。
毎回そうやって いろんな人と過ごして朝になる。
「じゃ俺も行くわ。」
白けた顔してもう一人の男も出て行った。
「ばいば~~~い」
三人を送り出してカウンターに座りなおした。
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