2.幸せを願って

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「えっ、柊斗!? あっ、えっえとおかえり」 すぐに涙を拭って笑顔をはりつけた でも相変わらず柊斗はいつもとは違う怖い顔をしていて 「なぁ大輔。俺のこと嫌いになった? 知ってたよ、大輔が俺の元から去ろうとしてたこと」 「!?」 なんで!? バレないようにしてたのに 「大好きな恋人の変化に気づかないわけ無いだろ。 だから最近無理してでもお前の部屋に行ってたのに、、 でもお前からは俺を嫌いになったオーラは全くなかったしむしろ好き好きオーラが出てたし そろそろ話してよ、秘密 何も言われず去られるなんて納得できない」 まさかここまで柊斗が考えてくれてるなんて思ってもみなかった ここまで柊斗を追いつめちゃってたのか俺は 本当は絶対にお前に言っちゃいけないけど言う義務もある 引っ越して何も言わずに去ろうとしてたけど これを言って柊斗がどう思ってくれるかは分からない 俺との人生を選んでくれるかも分からない でもこの子を受け入れてくれなきゃ俺はお前との人生を選ばない だから言う 「これから言うことに驚くなよ。 話を聞き終わってお前が返事していいのは"はい"か"いい え"のどちらかだ。 俺さ、妊娠してるんだ。お前との子供を。 最初は戸惑ったよ。 なんで男の俺がって、でもお腹にお前の子供がいる事実は変わらない。 堕ろすなんて俺には頭にない。 正直妊娠してる俺なんてお前の負担にしかならない。将来有望なお前の未来を潰すことなんてできない。でもお腹の子の父親である以上言う義務がある。 俺はお前がお腹の子を受け入れてくれないとお前の元に帰ることはできない。 だからこれは人生の選択肢だ。 お前は妊娠してる俺とお腹の子を受け入れてくれますか」
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