10 臣の願い

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『…………今までありがとう』 …ッ………圭…… 溜まらなかった……圭の背中にそっと手を当てて……俺も涙が止まらなかった ………その時 臣の手がゆっくり上がって 圭の頭を撫で……それから柳に手招きした 柳も……いつの間にか涙で顔がぐちゃぐちゃになっていて………臣からそっと頭を撫でられる。臣が二人を真剣に見つめて……… 『催城会は……圭と一佐で一緒に作ってくれ……あと』 その後……臣は俺に視線を移しながら 圭を見つめて……… 『誓約書は……無効だ………』 …………それから臣は真剣に圭と柳を見つめて柔らかく微笑み………一足先に旅立っていった。 本当に……眠っているように 安らかで ……綺麗な顔色だった……
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