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ドンドンガンガンガンガンバンバンドンドンドンドンガンガンガンガンガンガンガンガンバンバンバンバンガンガンガンガンドカドカバキバキボキボキボキバンバンドンベチャバキグチャガンガンガンガンドンバキバキドカドカガンガンガンガンガンガンバキグチャドカドカドンドンドンドンバキバキバキバキガンガンガンガンガンガンガンガンバンバンバキ!
凄まじい音が、狭いエレベーターの中を満たした。
ノックなんて生易しいものではない。何か固いものを叩きつけるような音が繰り返し繰り返し響き、鼓膜をぐわんぐわんと震わせる。
崇は直感した。
――救助の人、なんかじゃない……!
助けに来てくれた人が、こんなに大きな――それこそ骨が折れて肉が潰れるような音を立ててドアを殴り叩くような真似などするはずがない、と。
「だ、誰だよ……っ!」
思わず隣の翼の手を握りしめて、叫んだ。
「誰なんだよ、そこにいるのはっ……!!」
歯がガチガチと鳴るのを止められない。止められそうにもない。
ドアの向こうにいるのは果たして――人間、なのだろうか。
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