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「じゃあ次は…」
そう言った譲の腹が豪快になった。
腹を擦りながら顔を赤くする譲に苦笑いした。
もう腹が空いたのか?学園の食堂に行ってから三時間ぐらいしか経ってないのに…
譲に「食堂行くか」と言うと嬉しそうな返事が返ってきた。
食堂に入ると学園の食堂と同じ内装をしていた。
夕飯時だからか結構賑わっていた。
席は空いてないかと不安だったがちょうど席を立つ人が見えてそこに座る事にした。
座り、メニューを開き譲は考える。
俺はお腹空いてないし軽いものにしようとデザートを頼む事にした。
甘いものは嫌いではないが最近あまり食べていなかったな。
そこで「5つ星パティシエ監修極上プリン」という文字が目についた。
……今朝、プリンがどうのこうの聞いたからだろうか…何だかプリンが食べたくなってきた。
「譲は決まったのか?」
「うーん、夜はがっつりがいいからステーキかな…蒼は?」
「俺はプリンにしようかな」
そう言うと譲は目を丸くして驚いていた。
俺が甘いものを食べるのはそんなに可笑しいか?
でもやっぱり食べたい、今の気分はもうプリンだから…
タブレットを操作して頼み料理が来るのを待つ。
譲は俺をジッと見つめていた。
うっ……そんな不思議がられると不安になるだろ。
「……そんなに変か?」
「え…あ、いや…そうじゃなくて…プリンだけでいいのかと思っただけだ」
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