第二話

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第二話

ーーー 「…っ、は…あ、くぅっ…」 嫌な汗を掻き耳を塞ぎたくなるほどの妙に熱っぽい吐息が口から漏れる。 今の自分の顔は見たくなくて確認していないがきっと酷い顔をしているのだろう。 酷く……いやらしい顔なのだろう。 遠くの方で「なぁ、なんか匂わねぇ?」という声が聞こえて顔を青くする。 ヤバい、バレてしまうっ…!! こんな事になるくらいならやめておけば良かったと今さらな後悔が押し寄せる。 俺が何故こんな事になっているかというとそれは数分前に遡る。 学校を休んだ俺は机に向かって勉強をした。 とはいえ習っている部分しか出来ないけど… 五時間ぐらい勉強して、昼食を買いにコンビニに向かった。 コンビニは特に珍しいものはなく、普通に買い物をして部屋を戻ろうとしたら後ろから声が聞こえてきた。
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