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「大丈夫だ、襲ったりしない」
「……っ、ほん…と…?」
「あぁ、自慰すれば一時的だがヒートが治ると聞いた事がある…一人で出来るか?」
こくんと一つ頷く、ヒートが起きる前はあまり性欲がなくて自慰も数えるくらいしかしてなかったがやり方は分かる。
手伝ってもらうとか無理だ、なら恥ずかしくても一人で処理する。
するとその人は俺から離れて何処かに歩き出した。
その人は俺に気を遣って部屋から出て行こうとしていた事に気付いたのは扉を開けてからだった。
真っ暗だった部屋に光が差し込み、眩しくて少し目を細める。
俺が見たその人の後ろ姿は雪のように白かった。
扉が閉まり再び静かな暗さが部屋を包み込んでいた。
……生徒会長だったのか、分からなかったけど何だか納得してしまう。
初めて、Ωを前にして差別せず助けてくれる人を見た…やっぱりあの人は俺が憧れたαだ。
ヒートにも動じず、紳士的…俺もああなれたら…俺…も…
「ふっ、はぁ…あ、くぅ」
激しく疼き、震える身体を必死に抱き締めて抑える。
違う、もう俺はΩなんだ…ベルトを引き抜き前をくつろげる。
下着の色が変わるほど濡れていて驚いて涙が溢れてくる。
でも、早く抑えないと外で待ってる生徒会長に悪い。
ズボンと下着を下ろして、前の方に手を添える。
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