Dom

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「……う゛……っ」  あぁ、まだ、イきたくなかったのに……っ  でももう、こらえきれない。  オレは海老沢の胸に額をつけ、尻に腰を押しつけるように強く、発射寸前のそれを一番奥まで押し込んだ。 「あ……っ、あぅ、ん……っ」  中で動くオレのに反応して、海老沢の身体が痙攣を繰り返す。目の前にある白い肌に、細かい珠のような汗がいくつも浮かんで、一瞬ですっと消えた。  搾り取られた激情が放出される甘い痺れを感じながら、何か美しいものを見るような気持ちで、オレはそれを瞼の裏に焼き付けた。  射精が終わると、体温がスッと下がった感じがする。頭も急に熱が冷めて、無理やりみたいに腕を押さえてしまったことに、罪悪感を覚えた。 「……ごめん、重かったな」  頭上で手首をまとめた手に、上半身の体重を預けてしまった。赤くなった海老沢の手首に胸が痛む。 「んうぅ……っ!」  謝罪の気持ちで口唇に触れるだけのキスをしたら、海老沢の身体がビクッとなってオレは驚いた。  目を落とすと、オレの腹の下で圧迫された海老沢のは、まだ勃ったままだ。バンドに縛られたまま、ギチギチの半勃ち。がまん汁で濡れて光ってるけど、白いのは出てない。 「え。……お前、イッてねぇの?」  驚いて訊くと、まだ息の整わない海老沢は、キョトンとした。 「イッた……けど……?」 「いや、でも、これは?」 「ひぁ……っ!?」  オレがソレをぎゅっと握ると、海老沢の腰がガクガク揺れた。 「ちょ……っ、あ、やめ、な、なんで……っ!?」  イッた直後のそこに触られんのは、誰だって嫌なもんだと思うけど。  海老沢の反応は、明らかに不快感ではなくて。 「これ、イッてねぇんじゃね?」 「ばっ、やめろ、ホント、イッたからぁ……っ!」 「だって、勃ってんじゃん。お前、そんな早く復活しねぇだろ」  手筒でしごくと、海老沢の身体はビクビク跳ねた。まだ中にいるオレのが、もう射精()してちっさくなってんのに、きゅんきゅん締めつける圧を感じる。  自分がイッて頭が冷えると、根元を縛られてギチギチにさせられてる海老沢のが、すごいかわいそうに見えた。  ビビビッ  オレがマジックテープを剥がしてバンドを外してやると、解放されたソレは振り子みたいに2回、大きく揺れた。 「やっぱ……勃ってんじゃん」  (いましめ)を解かれたそれは、根元でせき止められていた分なのか、透明な汁を垂らしながら、風に揺れる花みたいに震えている。 「あ、ちょ……っ!」  オレが手筒でしごいてやると、海老沢の整いかけた息が、また声混じりに乱れた。  いやだ、やめろって、そう言いながらも、抵抗らしい抵抗はなくて。 「んん……っ!」  さんざん焦らされて敏感になってたソレは、すぐに弾けて白濁を撒き散らした。 「やっぱさっきは、イってなかったん、じゃん?」 「わ……かんねぇ……よ 」
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