叶った恋の先

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何となく眩しさを感じて目を開ける。 カーテンの隙間から陽の光が射し込んで、その先にあったキレイに整った寝顔を照らした。 見慣れてるはずの自分の部屋の景色のはずだけど、少し違う。 ……イケメンがいる。 寝ぼけた頭でぼんやりと思った。 寝顔もイケメンだなんて、顔がいいって何て武器だろうか。 眺めていると、パチっと開いた瞳が私を捉えた。 「見すぎだろ」 「………………え」 そう言ってゆっくりと起き上がったイケメンはあくびをして、気だるそうに首を傾けキョロキョロとした。 「時計は?」 「え、ないです、スマホだけ」 マジかよ、と言ったイケメンは腕を伸ばしてベッドの下にある散乱した服の中から手探りでスマホを見つけ出し時間を確認した。 「あー、昼前だ、腹減ったと思ったら」 もちろん布団も動きに合わせて動いたもんだから、細くも逞しく引き締まった腰やお腹が見えてしまって。
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