叶った恋の先

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*** 「マジですか」 帰宅後、しばらくして私の口から出た声は驚きに満ちていたことだろう。 「いや、一人暮らし長かったら誰でもそこそこやれるだろ」 「は!? 私、無理でしたけど! あ、目玉焼きと袋ラーメンだけは得意なんですが」 ベッド横にある小さなテーブルに料理が並べられた。 鶏肉のトマトソース煮込み? と、コンソメスープという、家庭的な手料理を…… 作ったのが私だったらそりゃもうアピールポイントすぎるんだけど! 「え? マジですか? え?? イケメンで仕事もできて料理もできるんですか? 嫁選び放題どころか自らが嫁になれますよね!?」 「誰が嫁だよ」 「あなた様ですが!!」
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