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さすが月末の週初め。
と、いった感じでバタバタとお昼からも時間は過ぎて。
定時を知らせる時計のメロディーがフロアに響いた。
「石川さ~ん、午後の発注書のチェックも終わりましたけど~」
「え、ああ、ありがと間宮さん」
間宮香織から注文書を受け取ろうとした時。
「ねえねえ、間宮さん?」 と、声をかけられた。 もちろん、間宮香織がだ。
「はぁ~い、なんですかぁ?」
振り返った間宮香織を数人の女子社員が囲む。
「ね、高瀬さんの彼女ってやっぱ間宮さんなの?」
「ええ~、なんですかぁ、いきなり~」
「元カノだって噂は流れてたけど、ヨリ戻すためにわざわざ会社にまで追いかけてきたって、ほんと?」
「なんかぁ、言葉にされちゃうと〜あたしめっちゃキモいかも~」
田代さんは定時ぴったりに帰っていったし、営業も誰も戻ってないから人が疎らなのをいいことに追求は続く。
「え!? じゃあ、やっぱ高瀬さんの彼女って」
「間宮さんなの!?」
ジリジリと詰め寄られる間宮香織を見ていると。
「えへへ~、あたしの口からは何も言えないってゆうかぁ~」
くねくねと嬉しそうに曖昧な態度を取る間宮香織。 そこへタイミングよくというか悪くというか。
高瀬さんが外出先から戻ってきてしまう。
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